『FREE JAZZ / 和ジャズ 』ファン必聴!!
高柳昌行&阿部薫『リアルジャズ』 / 高柳昌行,他『インスピレーション&パワー14 完全版』が発売
※2:1購入特典付 ※2タイトルお買い上げ→送料無料
さらに、JINYA DISCとJUDGMENT!でしか購入できないレア音源もあり!!
<特典CD>
アーティスト:高柳昌行
タイトル:Dedicated to Mr.Tonoyama
規格番号:JDR-0013
リアルジャズ』(B35)、『インスピレーション&パワー14』完全版(B37)2枚同時購入特典
・コメント:
こちらは1989年Regular concert vol66 のアクションダイレクトのライブ録音です。
「Dedicated to Mr.Tonoyama」亡くなられた友人、俳優の殿山泰司さんに捧げられました。
完全未発表音源。
・収録曲目
1.トラック1 18:17
2.トラック2 14:54
3.トラック3 1:59
<REAL JAZZ>
アーティスト:高柳昌行
タイトル:REAL JAZZ / リアルジャズ
規格番号:B35
売価:税込2,750円
コメント:
高柳昌行は阿部薫と出会い、「今までのグループを即刻解散させ」(文遊社『阿部薫2020』所収・斉藤安則「もう一つの解体的交換」)、阿部薫とのデュオ演奏のみの活動を開始した。1970年5月のことだ。
高柳と阿部とを引き合わせた音楽評論家・間章とのすれ違いや確執などから、高柳・阿部のデュオ活動はわずか半年で終焉を迎えたが、その間にかの『解体的交感』というアルバムが残されたのは、周知のとおり。
この『解体的交感』は長らく幻のアルバムとして、一部の高柳・阿部ファンのみに(それも多くはカセットテープにコピーされた音源で)聴かれていたが、2000年を過ぎたころからCDでの再発、さらに良質のオリジナル版からマスタリングされたLPとCDが再発され、録音から32年の時を経て多くの人に聴かれるようになった。
そこからさらに十数年を経た2018年、たまたま高柳家の引越しを手伝っていたJINYADISCの斉藤安則は、高柳の遺品のオープンリール・テープの中に、高柳・阿部による演奏のテープを見つける。
斉藤はすでに古いジャズ雑誌の記述から、高柳・阿部のデュオ演奏として、先述の『解体的交感』のほかに、当時の高柳のホームグラウンドだった渋谷〈ステーション '70〉に二日分(二ステージ)の録音が残されていることを知っていた。その録音テープが、とつぜん目の前に現れたというわけだ。
そのうちの一本は、すでに『STATION '70』(JINYADISC B-33)として発表済み。もう一本のテープが、本作である(『解体的交感』の少し前の録音)。
本作の元となる音源は、「高柳がリー・コニッツをエアチェックしたテープの残りわずか部分に通常の1/2の速度で録音されて」いた(本作ライナー・ノーツより)。録音状態は非常に悪かったが、高柳昌行が修正指示などを記したメモを遺していたため、それにできるだけ従い、サウンド・エンジニア長尾優進により、可能なかぎりの復元が行われた。
冒頭にも記したように、高柳昌行は阿部薫の才能を非常に高く評価していた。本作は、背景をなにも知らずに聴いても1970年当時のフリー・ジャズ(高柳言うところのリアル・ジャズ)の最高の演奏のひとつとしてとても刺激的であるわけだが、『解体的交感』『STATION '70』と並び、高柳の阿部への評価を現実的にかつ音楽表現として表したものとしての価値も高いと言えよう。
高柳と阿部は、デュオ活動を終えてからも親密な交流を続けていたことが、近年の調査でわかっている(本稿冒頭に引いた「もう一つの解体的交換」でも、その辺りの話に触れている)。
すでに『解体的交感』に於いて、高柳・阿部のデュオ演奏のすごさは認知されているわけだが、続く『STATION '70』、そして本作ではその「すごさ」への認識をさらに補完するとともに、高柳と阿部の(実質的には短かったが終わったあとも実は潰えていなかった)音楽的信頼関係にも思いを馳せられると思う。
ぜひ本作を聴いて、「もう一つの解体的交感」の最後に書かれた——
「解体的交感」はまだまだ続いているのだった。
という一文の意味するところを、噛み締めていただきたい。(2024/3 青木 修)
■NEW DIRECTION
高柳昌行(el-g)
阿部薫(as,etc)
1970年5月〜7月、東京にて録音
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<Projection>
アーティスト:高柳昌行
タイトル:Projection / The Complete Inspiration and Power Live / 『インスピレーション&パワー14』完全版
規格番号:B37
売価:税込2,750円
コメント:
本作に収められた高柳昌行率いるNEW DIRECTION FOR THE ARTSの演奏は、1973年6月27日から7月12日にかけて開催された〝フリージャズ大祭〟『インスピレーション&パワー14』(於新宿〈アート・シアター新宿文化劇場〉。企画・制作:副島輝人ほか)の一夜、7月9日のものの完全版である。
ここでわざわざ「完全版」と断るのは、全16グループが出たこのコンサートの模様のうちの8グループの演奏はすでにトリオ・レコードから二枚組のLP『INSPIRATION & POWER 14 FREE JAZZ FESTIVAL 1』として発表されており(のちにCDとして再発)、NEW DIRECTION FOR THE ARTSの演奏も〝最後の約10分だけ〟収められていたからだ(LPではC2、CDでは2-2)。
このときのNEW DIRECTION FOR THE ARTSの演奏の記録は、長らくこの「最後の約10分だけ」しか残されていないと思われていた。
しかし、近年、高柳の遺品の中からこのときの演奏の全体像と思われる録音が収められたカセットテープが発見されたのである。このカセットテープには、約1時間とだけはわかっていたこのときの演奏のいろいろな場面が、それぞれ断片的に収録されていた。
その演奏記録の断片を、かつて高柳に師事をしていた大友良英が繰り返し丁寧に聴き続けたところ、「全貌を録音したテープから何回かに小分けにしてカセットにダビングしたもの」ではないかと思い至った。そこで各断片の音量や左右チャンネルのバランスなどを調整しながら繋ぎ合わせ、「1時間にわたるほぼ完全な状態のライブ録音」として甦らせたのである。
実際に試聴すると、断片的な録音をつないだという事実など、頭の片隅からすぐにどこかに消え去る。演奏はグラデュアリー・プロジェクション(暫時投射)的に始まり、演奏開始から全体の1/3くらいの時点でマス・プロジェクション(集団投射)的なアプローチに完全に移行して、演奏の熱量や密度、速度を徐々に高めながら緊張感も途切れることなく、このときの「最後の約10分」に至る過程がまざまざと蘇るようである。
可能な限りの最大音量で、あるいはヘッドフォンで集中して聴いていると、いつしか「断片的な録音をつないだ」という事実は意識の外へと飛び去り、あたかも〝このとき、その場に〟いたような気持ちにすらなってくる。
高柳の活動としても日本のジャズ・シーン(フリー・ジャズ・シーン)の歩みとしても重要な時期の貴重な演奏の記録が見事に蘇った一枚として、古くからの高柳の聴き手はもちろん、現在のフリー・ジャズや完全即興演奏に興味がある若い人たちいも、ぜひ聴いていただきたい。
最後に、本作に付属のライナーノーツより、本作の意義を端的に表した証言を引いておく——(2024/3 青木 修)
「間違いなく高柳昌行の最高作の一つだと確信」(大友良英)
「これはグラデュアリーからマス・プロジェクションへ切れ目なくなだれ込んでいく、非常に貴重な演奏の一つといわざるを得ない」(玉井新二)
■NEW DIRECTION FOR THE ARTS
高柳昌行 (Guitar)
井野信義 (Cello)
山崎比呂志 (Perc)
ジョー水木 (Perc)
1973年7月9日、アート・シアター新宿文化劇場にて録音
【訂正とお詫び】
商品本体ジャケット裏表紙の録音年に誤りがございました。
正しくは以下になります。
1970(誤)→1973(正)
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<Endress Final>
アーティスト:高柳昌行
タイトル:Endress Final
規格番号:JDR-0011
売価:税込1,650円
・コメント:本作は、高柳昌行が1985年から始めたソロワークである〝アクションダイレクト〟の、最後の演奏の記録である(1991年4月27日)。
本作の演奏が行われる直前の1991年4月15日には、新宿〈安田生命ホール〉にて、幻のESP盤であった『APRIL IS THE CRUELLEST MONTH』の発売記念として、アクションダイレクトのコンサートが行われている。その演奏が終わったあと、高柳はごく近しい人たちに「アクションダイレクトは完了した(完成した)」との旨を語ったという。
その発言の真意は、今となっては想像するほかないが、自身の音楽を突き詰めてきた高柳にとってはこの〈安田生命ホール〉での演奏を、自身の音楽のひとつの到達点と感じたのかもしれない。
そして、それを次に目指す音楽への出発点と考えたのかもしれないし、あるいは自身の体調を鑑み、自身の音楽活動の終焉と捉えたのかもしれない。
それについても、やはり今となっては想像するほかないわけだが、その〈安田生命ホール〉でのコンサートの二週間後、4月27日に、高柳は名古屋〈ギャラリーないとう〉でコンサートを行った。本作はそのコンサートの最後に演奏されたものだ。
このコンサートののち高柳の体調はさらに悪化し、5月以降の予定はすべてキャンセルすることになった。そして約二ヶ月後の6月23日、高柳は帰らぬ人となった。
したがって、本作の演奏は、アクションダイレクトの最後の演奏にして、高柳の生涯最後の演奏ということになる。つまり高柳昌行の〝遺作〟であり、その点だけでも〝貴重な記録〟といって差し支えないと思う。
しかし、実際に一聴していただければ多くの聴き手が納得されると思うが、日々体調が悪化する中で演奏された〝遺作〟とは思えないほどに恐るべき力が内包された演奏であり、それも人間の生命力などというちっぽけな力を超えた未知の力を感じさせられる演奏である。高柳の体調云々や〝貴重な記録〟どころの騒ぎではなく、こんなにものすごい音楽が30年も前に生み出されていたことに、(当時の音楽状況を考え合わせれば)驚かざるを得ない。
俳優の殿山泰司がその著書『JAMJAM日記』の中で、1976年6月の高柳のマンスリーコンサート(於〈渋谷ジァン・ジァン〉。藤川義明(as)、翠川敬基(vc)、山崎比呂志(dr)とのカルテット)の演奏について「例のあのオ月サマにまでとどくようなスゲエ音」と評しているが、それから15年を経た本作での演奏は、オ月サマどころか宇宙の果てまですっ飛ばされそうな、いや宇宙そのものを出現させてしまったかのような、底知れぬ力を感じさせる未知の音楽である。(2021/08 青木 修)*特典CDとして配布したものです。在庫限り。パッケージなしCDです。窓付き紙封筒入り。
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